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56 俺たちゃ納税人間なのさ

日記

市議選を控えて選挙カーが忙しなく街宣徘徊中。国会議員選挙と比べてローカルなためか、メインストリート以外の路地でも自己主張の強いハイエースが格差是正を大音響しつつ自転車で上り坂に挑む俺と並走する。平日の明るい内から催されるパレードにテンションが世紀末を迎えるが、そんな愉快な連中がついに俺の家の直近の道路にも出現。が、ベッドタウンもベッドタウンなので、マンションによる包囲網によって、スピーカーから漏れるマニフェストらしき威勢の良い掛け声があちこちで反響してちょっとした呪詛の言葉になり聴覚がしばし封じられる。

まさかの事態。2台目の出現。確かに何を言っているのか分からなかったスピーカーの音声も女性の声であることは分かっていたが、ここにきて男声の低周波も交じり混成二部合唱。建築物だけでなく声と声がぶつかり合って生じる波が作り上げるカオスに街全体のMPが減っていく。こうして選挙区に恐慌が訪れないため、ライバルとかち合わせにならない取り決めのようなものがあってもいいのではないかと思索しているうちにカオスは過ぎ去り、次に流れたる聞き覚えのあるメロディは名曲「ふるさと」。

ふるさとを流した立候補者が誰なのかは与り知るところではないが、大方彼もしくは彼女の故郷がここ名古屋だからだというのが妥当な線か。だとしてもこの期に及んでなぜこの選曲*1なのかは全く持って謎。今までのカオスに対するおためごかしなのだとしたら余計に腹が立つ。名古屋を故郷に構える我々は彼の山でウサギを追わない。彼の川には小鮒ではなく人の頭ほどのサイズのドブネズミの目撃情報がある。テレビはある。ラジオもある。車は今デカい音垂れ流しながら走ってる。忘れがたき故郷。

*1:偶然だが、選挙区とダジャレになっている