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49-書を捨てよ、まともな下着を履け

日記

水着で大学に行きました。

誤解を招くような発言をしたことについては陳謝したい。水着で大学に行く、と字面だけで判断がなされた日には最悪ムショで向こう3年は暮さなくてはいけないし、そうでなくても執行猶予が妥当だろう。念のため説明しておくと、水着は服の下に着ており、水着を着ていたのは大学での用事が済んだらプールに行こうと思っていたからであり、大学での用事とは授業料免除の申請である。さらに説明しておくと、授業料免除の申請に水着審査はない。面接の為に指定された部屋に向かうと既に大学院に進んだ友人がドアから出てきて一機無くした、その友人曰く人でいっぱいで部屋には入れないとのこと。こんなにも一大イベントとはつゆとも思わなかった、部屋の外で10分くらい待ってからようやく中に入れたのだが見れば束になった文庫本を脇にページをめくっている免ジャーなどもいるのでこの事態は想定しておかなければいけなかったらしい。待つ間にも確実に水着が肌に食い込んでくる。

しかも部屋が暑い、ごうごうと唸りながら大気を温めている暖房に、あたかも生み出された対流がすべてこちらへと向かっているような錯覚を引き起こし汗腺開きっぱなし。こんな時に限って水着。蒸れる。俺の前に並ぶ免ジャーの数15人ほど。1人に15分くらいかかって3人同時に面接をしているので、およそ1時間強も水着で?前門の虎肛門の狼、狂気の沙汰に瀕しては不快指数でビルが建つ。粛々と他人の家庭環境が読み上げられる中で、ただただ履くタイプの牢獄が恐ろしくて仕方がなかったのだという。俺の番が回ってきても意識は海パン型に切り取られており、学部の方ですか?はい。新3年生ですか?はい。こちらの控えの方にお名前とメールアドレスをお願いします。はい。はいしか言ってない。面接の作業で俺という人間の必要性が全く問われず、しかも俺だけ五分ほどで終了、傍ではひいおばあちゃんの年金の話に花が咲いている。もう二度と水着で学校には来ないと、俺は心に誓った。早くプールに行きたい。トイレにも行きたい。