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大掃除。

を、したということはいつぞやの日記で書いたが、年末と言えば大掃除、その伝統が語るようにやはり大掃除はよいもので、すっかりリフレッシュされた部屋で過ごすことは僕の心に並々ならぬ感動を運んでくれる、正月に正月とお盆がいっぺんに来たような気分だ。もはや正月は正月とお盆に改名すべきだろう、この思いを内閣府に届けるべく部屋で僕なりのハ長調を肉体言語で表現していると、その風にあおられて物体Xがシャルウィーダンス。聡明な方ならばお気づきだろう、先のいつぞやの日記とやらの出来事からやや日が経っており、そしてその時間はこの四畳半にある程度の量の塵がたまるのに充分過ぎたということに。

早々に解散した正月feat.お盆だがその背中を無理に追うようなことはない、たとえお盆がここから去ってしまったとしても私には正月がまだ残っているのだから。どんな時も身近にいてくれる存在こそ本当に必要なものなんだ、今それにやっと気づくことができた、この思いを皇居に届けるべく一句詠じようかと短冊と万年筆を取り出すとその風あおられて塵が月面宙返り

もうたくさんだ、そもそも正月だって終わりに差し掛かっているのにいつまでおめでたい気分に浸かっているつもりなのだ。正月もお盆を見習っていい加減帰省の支度とかを始めるべきなのだ。湿らせたトイレットペーパーという決戦型兵器を部屋に輸入し薄汚れた床という決戦の地を真っ平らにしてやるのだ。掃除機という最終兵器もあるにはあるが、使う気にはならない。だってまだ、お正月なんでしょう?そういうの大事だから。人類の進化に逆らった四つん這いを決め込むと一心不乱に拭く。拭く。見る見るうちに塵どもはその肢体をペーパーの中に投げ打つが、何だろう、部屋の一角で遭遇したこの前衛的なBB弾は。全体的に茶色でところどころに縞模様。かような物質が生成する化学反応を起こした覚えもないなあ、とつまんでみると中からクリーム色の液体があふれ出た。どうやら、虫を、潰してしまった、らしい。

大掃除をしようと思う。