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今日はひどく体調が悪かったので結構な回数トイレで用を足しました。大学内だけで7回。

講義の途中でもトイレに行けるというのは実に素晴らしいのだが、少人数に分けたクラスを狭苦しい教室に押し込めて行う物理学演習の時間となると話が変わってくる。単純に講義時間が3時間と長いというのも困りものだが、やはり少人数、狭い部屋となると墓石のような人間でさえ存在感が生まれてくる。僕とか。その墓石が一回の講義で何回もトイレに行くとなると遺族の方以外にも気付かれるのは仕方なく、羞恥心が生まれる。それでもリオのカーニバルが出張したかのようなこの尿道の高ぶりを収めるためにはどうしてもトイレに行く必要がある。人間便意と尿意には勝てない。

まあ、結果だけで言うと演習中に3回トイレに立った。最初の1回は始まってすぐに、後の2回は教授と一人の学生が同じ問題について黒板を使って解法を論じ合っている最中に。議論が行われている問題がさっぱりわかっていないにもかかわらず教室を出るのも、申し訳ない気持ちになるのにそれを2回繰り返す体の神秘。しかも2回目と3回目の間隔が短かったせいか、トイレから帰ってきたときにそれぞれ1回微分、2回微分の話をしていた。飛び交う呪詛の言葉のような物理学用語に圧倒され、理解をほぼ諦めながらも1回微分するたびに1回用を足すなんて、まるで指数関数のような膀胱になったのだなあと一人ほくそ笑むが、果たしてこの理系ギャグをどのくらいの人が理解してくれるのか見当がつかない。ちょっと泣いてきます、トイレで。