55 ピンクの大粒

薬が効いた。不幸自慢大会になるのでこういう話はあまりしたくはなかったがずいぶんと前から腰痛との共存を強いられる毎日、から脱却とまでは到底いかないだろうが気休めくらいになればいいということで薬局でそれらしい薬を買った。「早く効く」「胃にやさ…

54 仮免ライダー

エイプリルフールだがそれに見合うだけの嘘を持ち合わせていないので、俺はエイプリらない。4月1日。自動車免許を取って一年が経った。全然運転していない。教習で嫌というほど自分の才能の無さと向き合うのは辛く、そのトラウマに今でも引き摺られている。A…

53 続・夢語

忍者になっていた。俺は忍者になどなりたくはなかったが、周りの連中がどうあっても俺に忍者の役割を押し付けてくる。忍者というのは委員会活動か何かだったんだと思う。それというのも、俺の父親が忍者の歴史に関して権威のある大人物でWikipediaとかでろく…

52 チャネラー夢想

よく夢見ます最近。眠りが浅いせいだとか原因が色々あるけど、そんなのどうでもいいくらい夢が怖い。助けてほしい。夢がネットにつながるのが怖い。待って、隔離病棟送りはまだ早い。夢が、ネットに、つながる、にじみ出る狂気をホイル包みにできていないこ…

51 意識高い系姿勢

プールに行ってから筋肉痛がひどくて、伝統舞踊を想起させる動きで階段を何とか上り切って部屋のドアを開けベッドに転がり込んだところ、回復体位だった。気が付いた時には、俺は既に回復体位をとっていた。回復体位というのは、頭の下に片手を入れて横向き…

50-21.0975km

4つくらいブログやってきて50番目まで行ったのが初なので勝手に折り返し地点にします。100まで行ったら一旦終わりにします。そうでもしないと、53とかでこのブログがエンディングを迎えかねないからです。ここは東京ビッグサイトなのではなく品川駅前なのだ…

49-書を捨てよ、まともな下着を履け

水着で大学に行きました。誤解を招くような発言をしたことについては陳謝したい。水着で大学に行く、と字面だけで判断がなされた日には最悪ムショで向こう3年は暮さなくてはいけないし、そうでなくても執行猶予が妥当だろう。念のため説明しておくと、水着は…

48-ドラッグ電子

アップデート。iPhoneに換えたのは昨年の8月位のことであったがそれから間もなくして「設定」アイコンに「1」の数字が謎の立候補をしていた。アップデートするためにはwi-fiに接続してください、こんな感じのことを言われたけど情弱が服を着ていること俺には…

47-電気グループ

物理おじさん、という人物の目撃情報がある。大学構内、理系ブロックで彼に声をかけられたという事案が数件俺の耳に届いている。誰でも構内に入れるのは確かに大学の良いところではあるが、果たして今目の前をうろついている人物が爆弾魔かシリアルキラーか…

46-死兆星

雪が降った。寒い。花粉飛ばない時にこそお天気が悪かったりするから、お外出たり窓開けたりができないので歯噛む。3月も中旬の話を俺はしている。もうそろそろ高知県辺りに桜前線がやってくる。そんな時期に雪降ると困る、ただでさえ。予定も狂うし体調の方…

45-ハッピーパウダー

花粉にまみれている。マイクロメートル単位の物質が目に見えてるのかお前は、とか言われそうなもんだが明らかに花粉、部屋中が粉っぽい。口呼吸するたびにぺりぺりとした物体Xが張り付いてくる、鼻呼吸すると粘性のある液体という形で信号が返ってくる。四六…

44-電車にGO

地下鉄に乗っていると空間の歪みを感じた。以前休日の女性専用車両に乗り込んだときに無言の圧力によってミリ単位の厚さになりかけたことがあったが、それとはまた違うし隣の開放的な登頂の持ち主は男だし。正体を探らんと違和感の密度が濃い方向へと視線を…

43-氷の世界

昨日の話。二月も終わりということで暦の上ではすっかり春、今まで頼り切ってきたダウンを断捨離、ファッショナビリティを重視してニットのセーターを着て外に出てみた。めちゃくちゃ寒い。今現在3月間近であるという、地球の公転軌道に疑問を抱かざるを得な…

42-ドリアン記念日

ターミナル駅の一角、切り出した石で組み上げられた壁画――と呼んでいいのかは分からないけど便宜上壁画とする――がどこかで見たことがあるような気がしてしばらく立ち止まることにした。高さ3,4メートルほどなのでよく見える位置からじっくりと眺めて己の記…

41-エーデルワイス

喋る自販機の存在は知っていた。赤井英和、リサ・ステッグマイヤー監修であろうと思われる関西弁や英語を流暢に話す上から200・200・200の機械仕掛けの異邦人に驚かされた記憶はある。しかし幾たびの遭遇を経るにつれて新鮮味が怒りに相転移、「まいど!」「…

40-窮鼠

更新するたびにいつも今日から毎日更新するぞ!という意気込みが湧くと言えば嘘になるが無いと言い切るのも勇気がいる、とはいえこうして更新しようとするとPCの周りに気圧の谷が発生するもんだからさあ困った。自然の驚異には人の身一つで立ち向かうのは勇…

39-三年オンザストーン

テストも終えて春休み、ということは来年度つまり再来月から私は3回生。理系学部3回生という肩書から大衆がどのようにめくるめく想像を拡げるのかは知らないが、世界を司る理に何となく感付いておりそれを察知した謎の機関から刺客を差し向けられ命を狙われ…

38-1円を笑うものは10円で腸捻転

別に寒いからと言ってあったか~い飲み物を選ばなくてはいけないわけではない。人生において、自動販売機で買う飲み物の実に半分ほどがリアルゴールドである。今回ももれなくリアルゴールドを選択、周りのものと比べて10円お安く大変お買い得となっておりま…

37-カッコいいとは、こういうことだ。

住宅街の細い路地をわざわざ選んで歩くのはバス停への近道だからであるが、冷たい風が家々の間を縫って吹きつけ私の妄想献立を鍋一色に染めていく。早いところ家に戻ろう、気持ち歩を速めると建ち並ぶ家のうち一軒を塗装をしているおじさんを前方に確認。す…

36-古本屋哀歌(エレジー)

街のサブカルインフラ、ブックオフ。自動ドアをくぐると間もなくPerfumeの「チョコレイト・ディスコ」が流れ出した。時期と言えば時期だが平日の昼下がりから非実在青少年に囲まれるためにここへと足を運ぶ人種への配慮が欠けている。なぜか少年ジャンプのコ…

35-流れよ我が汗

午前3時半ば、朝と夜の境目、足の冷たさに目が覚めた。冷え症ってのは本当によ。それはまだいい、体を包み込むような不快感がある。汗だ。ある箇所の汗は乾いて真夏の野球部の部室を心象風景として描き、ある箇所の汗は液体のままを保ちその部位を海藻類でコ…

34-空即是色

痩せる。事の発端は整骨院である。昨年夏から私を悩ませ続けていた腰痛を何とかするために整体に通っているのだが、マッサージの途中先生が棒from藪に「体重何キロ?」と。初診の際、書類上に赤裸々に書き綴ったはずの数値からほとんど変化していないものを…

33-目に入れても

テストを終えてからというものの左目に違和感がある。正確に言えばテスト期間中も、意味不明瞭の数式と夜戦を繰り広げていたためか目がパリパリに乾燥し切っている感覚があった、テストを終えて気が緩んだのかは分からないがその感覚が牙となりて目の奥の神…

32-その男、2時間キープにつき

期末テストを終え、LATEXでロケットの軌道を載せたpdfを無事作成し提出、這う這うの体で逃げ込んだ先の大学構内のFamilyMartはまさにエルサレムであり、霞む視界の端にとらえた黄金色のパウチはまさにメシアであった。これだ、これさえあれば私は救われる、2…

31

いつものように風呂に浸かり日々の疲れを出汁として湯に溶かし出している内、鼻がムズムズとしてきた。花粉が飛び交っているという情報も目立たないが、上口蓋がかゆいため舌でべろんべろん舐め回す羽目になったり嬉しくも悲しくもない涙が溢れてきたりと、…

30

暖房。点けているつもりなのに全く部屋が暖まらない。冷房はそれこそ地球温暖化対策として使えそうなほどに効果を発揮し夏を容易に乗り切らせてくれるのだが、暖房は全く。設定温度を25度ほどに引き上げてもそよそよと凪ぐおちょぼ口が送風口から伝わるのみ…

29

プログラミング。一週間で組む大学の講義の中で最も苦痛を強いられたものがこれである。「情報科学」というネームバリューが持つ甘い香りに惹かれこれからはITの時代だよね!と意気込んだまではよかったが、人には向き不向きが存在するという既知の事実をな…

27

マウスが反応しない。別に浦安で世界的なネズミにシカトを決められたわけではない。スリープ状態から覚醒を試みたパソコンでいつものようにネットの海へ漕ぎ出そうとしたところオールがお麩だった、と。電池を換えても動く気配を見せない。このようなことは…

26

街中でくしゃみをした。赤信号待ちで群れる中、ただ一人スタートの号砲を奏でてしまった私の周りから自然と人が引いていく。間髪入れずにもう一発。目に見えて減る人口密度、今ここで私が炎上すればそれがキャンプファイアーというものだ。円を書くためには…

25

整骨院にて、周りをずらっとご老体に囲まれオセロの原理により私の体にも高齢化の波が押し寄せていたところだが早めに名前を呼ばれ危うくセーフ。人間か漬物石かで言うと漬物石の方が近いくらいの窮状を先生に訴えると「腰の牽引、やってみましょうか」とか…